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私は心筋梗塞であっけなく死んだ。
つまらない口論の最中だったと思う。 「ああ、父や母や夫よりも早く逝ってしまった」と思いながらも わたし(の霊?)は友人たちと交流なんかしてごくふつうに過ごしている。 からだは、二段式の棚の上に置かれた。風葬なのだ。 一週間後、こわごわと見に行くけれど、ほとんど変わらない。 ただ、決して動くことのない「からだ」の持つ静けさが、とてもとても怖かった。 数ヶ月経ってから、もういちどじぶんの「からだ」を見に行く。 からだは下の段に移っていて、何十年も放置されたように自然と朽ちていた。 ふしぎと怖い風景ではなかった。懐かしささえ、あった。 そのとき「ああ、49日過ぎたらあちらがわに行かなきゃいけないのに、 わたしはまだこちらがわに居ていいのかなあ?」と思った。 あ・・・夢? あまりの鮮明さに、目覚めてからしばらくぼんやり。 まだまだ生きていたいけれど、もしその時が訪れるのであれば、春がいいな。 雛罌粟の花に、見送られたいのです。 ▲
by mimmy_33
| 2010-05-17 00:53
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